HP更新案内と徒然文。管理者の萌えの叫び場。
2008.10.11,Sat
開封して一週間かそこらのコンタクトレンズを、ケースの蓋に挟んだままきゅっと締めたせいでばりっと破損させてしまいました ○| ̄|_
一ヶ月使い捨てではあるのですが、使用期間の短さに(涙)
ストックも尽き、予備の分も反対側のレンズしかなかったので、今日は両方とも右目用レンズですごしました。
大して差がなくて良かった・・・。
うかつ。
ぬら孫SSどうにか続き。
日付は土曜だけど、まだ夜中なのでセフセフ。ということで・・・
ブログupだし短くまとめるつもりだったのにやっぱり冗長に。トホホ
「続きを読む」からどうぞです。
一ヶ月使い捨てではあるのですが、使用期間の短さに(涙)
ストックも尽き、予備の分も反対側のレンズしかなかったので、今日は両方とも右目用レンズですごしました。
大して差がなくて良かった・・・。
うかつ。
ぬら孫SSどうにか続き。
日付は土曜だけど、まだ夜中なのでセフセフ。ということで・・・
ブログupだし短くまとめるつもりだったのにやっぱり冗長に。トホホ
「続きを読む」からどうぞです。
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「……土地神ともあろう方が…。お社を離れられて大丈夫なのですか?」
「この浮世絵町内で、少しの間ならば平気です」
背の高い黒田坊と、小柄な苔姫。
身長差があるので立ち上がるとどうしても苔姫を見下ろしてしまう。
「最初…奴良組御本家へ伺ったのですが……。留守居の方からこちらを教えて頂いて、参った次第です」
「それはわざわざ……。しかし、何故」
「…御礼を申し上げたくて」
少女の姿の守り神は胸の前で手を握り、はにかみながら答えた。
「昨日は忌まわしき地蔵の手に掛かり、この身呪い殺されんとした窮地を救って頂き、まこと感謝の念に堪えませぬ」
深々と頭を下げられ、黒田坊は狼狽する。
「神が一介の妖怪相手にその様な…。勿体無い、お顔をお上げください。」
「命を救って頂いた相手に神も妖もありませぬ」
儚げな見かけに反して、そこは神。眼差しと纏う気に威厳が漂う。
「…姫様……」
こうも丁寧に礼を云われると後ろめたい。
あの時は、この姫の為というよりも、先に呪いを受けてしまっていた娘の為に躍起となっていた部分の方が大きかったから。
さて、なんと返したものか。
真実そのまま語る程愚かでないが、即上手い言葉を紡ぎだせる程口が達者でもない。
首無なら気の利いた一言も咄嗟に浮かぶのだろうなと、考えるも無駄なことを思いつつ。
「…もうお気になさらず。ご無事で何よりでした」
やはり当たり障りのない一言しか口にできなかった己を心中嘲る。
背後の校舎からベルの音が鳴り響く。直後、携帯も鳴った。
『授業おわり~~。休み時間~~』
河童の間延びした声がベルの意味を告げる。
『了解』
『りょーかい』
『応』
「…了解」
各員からの返事も聞こえる手のひらに収まる小さな機器を見詰めて、苔姫は不思議そうに小首を傾げていた。
「…あの……これは…?」
「これですか。これは携帯電話と云って……」
なるべく簡潔明快に説明している間にも、校舎に喧騒が満ち始める。
「……というものです」
「まぁ……便利なものが作られていたのですね」
社の外を出歩くのも随分久方振りなので、と云い素直に感心する姫を微笑ましく思いながらも、黒田坊はこれ以上ここに苔姫を留め置く危うさを懸念する。
「…苔姫様、恐れながら。昨日、姫様ご自身も御覧になりました様に、この浮世絵町には今、他国の者が攻め入ってきております。外は危険ですので、疾くお社へお帰りなされませ」
「………は、はい」
(…おや……)
久々の外だという言葉通りもっと羽を伸ばしたい様子が見て取れていただけに、拍子抜けする程あっさりと聞き入れた姿に憐憫の情が沸く。
「………元の平穏な浮世絵町に戻りましたら、また出歩けば宜しい。その際はお供致しますよ」
「…はいっ」
途端に浮かんだ満面の笑みに釣られて黒田坊も微笑した。
「さ、お行きなさい。任務中の為お送りして差し上げることはできませぬが…」
「大丈夫です。神気を隠し人間の子と紛れます故」
「……それもそれで危険ですが…」
本当に大丈夫なのか、一人で帰して良いものかと一抹の不安が過ぎる。
「…おお、そうだ」
懐に手を入れ思いついた物を取り出した。
「これは?」
「万が一、道すがら何者かに襲われそうになったら、この紐を思い切りお引きなさい。そうすれば周囲の人間が集まります」
人間の子に扮するならばと、防犯ブザーを手渡す。質の良い着物姿は物珍しいが、人目があれば妖怪だろうと不埒な人間だろうと物騒なことは早々するまい。
携帯と同じく、これも見慣れぬものなのだろう。苔姫は素直に受け取りまじまじと眺めた。
「魔除けの札のようなものですか…?」
「まあ…その様なものです」
世俗に疎い守り神らしい言葉に苦笑する。
すると姫は何かを思いついたらしく、あ、と顔をあげた。
「黒田坊様、あの…すこし屈んで頂けますか」
「…?」
何を思いついたのだろうかと訝しがるも、請われるまま片膝を地に着き苔姫の前に屈む。
顔の位置が苔姫のそれより少し低い位置にまで下がると、両頬に細い手が触れられた。
「…我が力、我が命授けし…」
「……姫…?」
「古計牟須姫命、磐長姫の名の下、加護をこの者に」
云い終え、黒田坊の額に苔姫の唇が触れる。触れられたその箇所から熱が流れ込んだ。
「………昔と異なり昨今では集まる信仰薄く力も弱まり、今ではこれもほんのまじない程度のものでしかありませんが…」
「…………勿体無い…」
伝わる熱と掌の心地よさに、黒田坊は暫し目を伏せた。
然程時間が経つ前に触れたときと同じように、ゆっくりと両の手が離れていった。
それを少し名残惜しく思いながら、黒田坊は瞼を上げる。
背後の校舎に響く喧騒は未だ止まず、遠いながらもざわめく人の気配も多く。
その「騒がしさ」のせいで、近づく人間に気付くのが僅かに遅れた。
「おい!そこのお前、何をしている!!」
学校敷地内から飛び出してきた初老の男。
その服装と手にする指叉が紛れもなく、学内警備員だとありありと主張している。
「裏門に不審な男が居ると生徒から云われて来てみれば。中学校の裏口で子供にいたずらとは大胆不敵!」
「い、いたずらなどと…っ誤解だ!」
「ええいっ問答無用!警察に通報してやる!おとなしくしろ!!」
大慌てで弁明するも、相手の男はすっかり黒田坊を不審者認定してしまったようで一切耳を貸そうとしない。
『休み時間そろそろ終わるよ~~』
「なんだ今の声は?!はっ、!さてはうちの生徒も狙っていたのか!」
「狙っとらん!」
その上このタイミングで河童の報告が携帯から届いたものだから、警備員の疑念は完全に確信に変わってしまった。
「言い訳なら警察の前でするんだな!」
「だから違うというに!」
「無礼者!黒田坊様に仇なす輩はワラワが許しません!」
「姫!姫が出てくると余計に話がややこしく…って!その紐を今引いたらっ…ああぁぁ~~!」
途端、辺りに響き渡る激しいブザー音。結構うるさい、かなりうるさい、激しくうるさい。防犯用の電子音。
「きゃあっ!このけたたましい音は何ですか?!」
「これはこういう役割なのですっ。とにかく音を止めてくだされっ」
「えっ?どうやって」
「ほれみろ!やはり不審者ではないか!」
「っ!そなた!まだその様なことを申して黒田坊様を辱めるか!!」
「姫っ!それより早くその紐を元に挿して…っ…あぁもう全く!」
「あ!待てっ!逃げるんじゃない児童略取犯めええぇぇ!!」
「それも誤解だあーー!!」
埒が明かないと、黒田坊は小脇に苔姫を抱え込むとひとまず学校から、警備の男が到底追いつけない程の速さで走り去る。
けたたましい警戒音が遠ざかり、警備員から姿が見えなくなった後も暫く聞こえていたが間も無くそれもぴたりと止んだ。
『黒、裏門の方が騒がしかったが何かあったのか?』
「…首無!暫くの間裏門の警戒も頼む!」
『はぁ?一体どうしたんだ突然』
「30分…いや、15分で戻る!というわけで後は任せたーっ」
『というわけでってどういうわけだ。おい、黒田坊…おいっ』
結局。
成り行きとはいえ、黒田坊は土地神様を住処の神社にまで送り届けたのだった。
「ねね、巻、さっき写メで何撮ってたのー?」
「んーちょっとねー」
「外に何かあったん?」
「……ブッテキショーコをシューシューチュウってヤツ」
「………なにそれ?」
「気にしない気にしない」
…以前電車にいたあの痴漢っぽいヤツが裏門にいるところを見てしまった。あの痴漢のにーちゃん本人かどうかは遠くてはっきりしなかったが、同一人物だと決め付けてとりあえず警備員に連絡。
鳥居にちょっと情けをかけてもらったからって、痴漢の次はストーカーかぁ?!
振袖を着ていた小学生っぽい女の子にまで声を掛けていたので、警備員に教えた判断は間違ってなかった。巻ちゃんエライ!
「カオはちょっと良かったかもしんないけど…変態は論外」
「ん?だれのこと?」
「…ヒミツ。ほらほら、次の授業始まるよ」
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防犯ブザーは暗器を出すのと同じ要領でぽんと出現(強引)
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